最近、IS…「イスラム国」と名乗る、

アルカイダから分派した過激派組織が様々な国の人を誘拐し、人質を盾に取って、自分たちの言い分を要求し、受け入れられなければ、人質を殺害していくという極めて残酷な事件によって、先日二人の日本人も殺害されました。今、世界中が、何かきな臭いことになっています。

 

ああいうニュースを見て…

「いつも宗教の違いで紛争が起こるんだから、なまじ宗教なんて、ない方がいい。」

というような意見が聞かれます。

 

まあ確かに、宗教の違いで紛争が起こっているというのは事実かもしれません。…が、しかし、それは宗教そのものに問題があるのではなくって…

「この宗教こそ正しい教えだ。この宗教を信じているものが正しい。だからこの宗教を信じている私は正しい」「自分こそが正義だ」というような思いこみが、紛争を起こしているのだと思います。

 そもそも、一神教の教えは、唯一絶対の神と契約を結ぶ信仰ですから、他の神は認めない…というようになるのは理解できます。

しかし、やられたらやりかえせ、異教徒は殺してもかまわないなんてこという神が、どこにいるでしょうか。そんな身勝手な神が、あろうはずがありません。

 

過激派組織の人たちは、自分の信じる神さまが、本当にあんなことを望んでいると思っているのでしょうか?

 

「目には目を歯には歯を」という

『旧約聖書』や『ハムラビ法典』に出てくる有名なあの言葉も、今では広く復讐する意味で使われていますが…もともとの意味は、…目をつぶされたら目だけですよ!歯を折られたら、歯だけですよ!つまり、やむなく報復するにしても、自分が受けた被害と同じ程度でなければいけませんよ!…過剰な仕返しはいけません!まちがっても相手を殺してしまうなんてことは絶対にダメですよ!という意味なのです。

きっと、彼らの神さまも、怒っておられると思います…「馬鹿者!お前たちは、何を考えておる!与えられた いのち を粗末にして、互いに殺し合うとは、なんと愚かなことを続けておるのだ!…もう争いは止めよ!

そして自らの過(あやま)ちはきちんと詫(わ)び、過去の恨みは水に流し、お互いを赦(ゆる)し合い、認め合い、共に生きてゆくそういう方向に努力せよ!神の名のもとに人を殺すとは、何ごとだ!」と、たいへん怒り、悲しんでおられることと思います。

 

一見、宗教戦争に見えるけれど…あれは宗教の名を借りた自分たちの主義主張、利害対立の争いだと思えてしかたありません。教えのちがいによる争いではなく、神を利用した醜(みにく)い人間の欲望争いです。

 

 仏教では、まず、「自己を知れ!」といいます…それはつまり…

「人間というのは、誰でも、すぐ自分が正しいと思いこみやすい…そういう存在だということを、よくよく自覚しなさい」と教えます。

 

だから、「仏教のみが正しい宗教で、他の宗教はアカン!正しい宗教を信じている私こそが正しい!」とそんなふうなら、仏教の教えにまったく反してしまいます。

 仏教は、一つの思想に凝り固まる教えではありません。そういう信心ではないのです。むしろまったく逆で…「自分が正しい・自分が正義」というように凝り固まっていた自分を知らされる、気づかされる教えなのです。つまり、執着を離れることを教えるのが仏教です。

 

 仏さまから見たら、私たちは、大変なことになっているんです。どこまでも自分の思いにこだわり、自分を正当化して、そして他人を裁いてばかりいる愚かな人間なのです。そして、お互い自分にとって都合のいいことばかりを願うのです。自分の愛するものしか大切にできないのです。

 

人間に一方的な正義はありません…

…どっちも、どっち…お互いさまです。

 

 そんな私たちが、お互いに共存していくためには、赦(ゆる)し赦(ゆる)される寛容(かんよう)さが必要だと思います。怨み、憎しみを、なんとか乗り越えなければ、永遠に怨みの報復は繰り返されます。

怨(うら)みは怨みによって鎮(しず)まらない。

怨みを忘れて、はじめて怨みは鎮まる 

…ブッダの言葉

 

助け合わねば生きていけないお互いが害し合わねば生きていけない

そこに人間業の悲しみがある

金子 大榮

私たち仏教徒は、暴力行為を、怨み、憎しむのではなく、どこまでも悲しんでまいりましょう。


今後の行事マスクをお持ちください

日/曜日 時間 内容 備考
2021年(令和3年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
2022/1/9 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
11月 12日(金) 午後1時 開基・中興法要 法話:戸松 憲仁 住職
12月 9日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
12日(日) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2022年(令和4年)
1月 12日(水) 午後1時 修正会 法話:堀田 護 師
24日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2月 11日(金) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(土) 午前9時半/午後1時 報恩講 法話:亀井 鉱 師
13日(日) 午前9時半/午後1時 報恩講  
24日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
3月 12日(土) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師
28日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
4月 12日(火) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
5月 12日(木) 午後1時 定例・奉賛会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(日) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(月) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(火) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(金) 午後1時 定例・奉賛会 法話:青木 馨 師
13日(土) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(日) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(月) 午後1時 定例・奉賛会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(水) 午前10時 永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉