イエス・キリストは「汝の隣人を愛せ」と言い、テレビでは「愛は地球を救う」と叫ぶ。

 

最近では、「愛」という言葉を絶対視する傾向があって「愛」は美しいもの、「愛」こそ最高のものと考えがちですが、

仏教では、ちょっと異なった見方をしています。

たしかに愛という言葉はすばらしいのですが、どうも私たち人間の愛というものは、拍手喝采して、素晴らしいと絶賛できるようなものではないようです。

 

仏教でいう「愛」というのは「愛着」とか「渇愛」「愛憎」と呼ばれるものです。

つまり、あるものが好きになって、それに執着する。好きで好きでどうしようもなくなる…好きという思いにとらわれた心です。

「愛着」とは、愛に執着すること。しがみつくことです。

「渇愛」は、渇いている状態。むやみに欲しがること

「愛憎」は「かわいさ余って、憎さ百倍」というように、愛すればこそ憎まなければならないことにもなっていくのです。

 

仏さまの目からご覧になると、どうやら私たち人間の愛の裏側には、なにか醜いものが隠れているようです。

 

たとえば、親は、子がカワイイ!…

これが親心です。でも、カワイイのは、わが子だけです。わが子を愛する心の裏には、わが子とよその子を区別する心があるんですね。

つまり、何かを愛するという心の裏には、別の何かは愛さないという心が潜んでいる。

愛国心という言葉もそうです。

愛国心…自分の生まれ育った国を愛するリッパな心ですが、ちょっと間違うと、よその国を憎む心にもなっていく危険性を孕(はら)んでいるのでしょう。

愛する心は、愛するものと愛さないものを区別する。そして愛したものだけに執着する。

 

異性に対する愛情もその一つです。

異性への愛情が芽生えてきますと、

自分のものにしたいという所有欲、

「ボクだけのものにしたい!」

「私だけのものにしたい!」という

独占欲が出てきます。

相手を束縛して、いつも自分の監視下に置く…この頃は、愛する人の携帯にGPS付けて、いつも居所を把握していないと落ち着かない…なんて人もいる。

「愛」には、そういう一面もあるんです。

 

歌謡曲でも、この「愛」の言葉のつくタイトルは、メチャクチャたくさんありますが…その歌詞を見てみるとビックリするようなことを言っていますよ。

たとえば…

愛して愛して愛しちゃったのよ…

和田弘とマヒナスターズ&田代美代子

 

愛しちゃったのよ

(ララララ) 

愛しちゃったのよ 

あなただけを 

死ぬほどに

たわいもない

歌詞ですが、

まさに執着

そのものです。

好きで好きでどうしようもない…

死ぬほどに好きという思いにとらわれてしまった心を歌った曲です。

愛のさざなみ…島倉千代子

 

この世に神様が 

本当にいるなら 

あなたに抱かれて 

私は死にたい

 

…ということは、

死ぬまで

一緒にいたい、

この人を死ぬまで、私のものにしたい…という独占欲が歌われているんです。

…でもって2番…

 

あなたが私を 

嫌いになったら 

静かに 静かに 

いなくなってほしい

 

おや!ちょっとけな気かな?

と思ったら

 

別れを思うと 

涙があふれる

くりかえす 

くりかえす さざ波のように

 

…ああ、やっぱり執着だ!

とどめは、3番…

どんなに遠くに 

離れていたって 

あなたのふるさとは 

私一人なの

 

独占欲もさることながらスゴイ自信!

 

愛の奇蹟…ヒデとロザンナ

 

…淋しげな 

雨に濡れた君の 

唇が 

忘れられなくて 

別れても 

私は信じたい 

いつの日か 

あなたに 

愛される愛の奇跡

 

こうなると執着というより執念ですね。

そして2番…

 

振り向かぬ 

冷たい君だけど 

いつの日か 

あなたに 

愛される愛の奇跡

 

執念というより怨念かな

骨まで愛して…城卓矢

 

生きてる限りは 

どこまでも 

探しつづける 

恋ねぐら

(今ならストーカーですね)

傷つき 汚れた 

私でも 

骨まで 骨まで 

骨まで愛してほしいのよ

 

…やさしい言葉に 

まどわされ 

この人だけはと 信じてる

女を なぜに泣かすのよ 

(この女の人だまされたんだ…だけど)

骨まで 骨まで 

骨まで愛してほしいのよ

(だまされても、だまされても

まだ忘れられないんだ。執着だ)

…なんにもいらない 

欲しくない 

あなたがあれば しあわせよ

私の願いは ただひとつ

骨まで 骨まで 

骨まで愛してほしいのよ

(愛欲に溺れた女の人の気持を

歌った曲だったんですね)


今後の行事マスクをお持ちください

日/曜日 時間 内容 備考
2021年(令和3年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
10月 12日(火) 中止午前10時 永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 中止落語:三遊亭兼好
中止俗曲:桧山うめ吉
27日(水) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
11月 12日(金) 午後1時 開基・中興法要 法話:戸松 憲仁 住職
12月 9日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
12日(日) 午後1時 成道会 法話:織田 慶雄 師
2022年(令和4年)
1月 12日(水) 午後1時 修正会 法話:堀田 護 師
24日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2月 11日(金) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(土) 午前9時半/午後1時 報恩講 法話:亀井 鉱 師
13日(日) 午前9時半/午後1時 報恩講  
3月 12日(土) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師
4月 12日(火) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
5月 12日(木) 午後1時 定例・奉賛会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(日) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(月) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(火) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(金) 午後1時 定例・奉賛会 法話:青木 馨 師
13日(土) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(日) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(月) 午後1時 定例・奉賛会 法話:梛野 明仁 師