【小耳にはさんだおもろい話】

昔から、

桃栗三年 柿八年 梅は酢い酢い十八年 柚子(ゆず)のあほうは五十年

 と言いますが、それぞれ実をつけるまでに、尊いご縁があるんですね。

ところで、こんな歌をご存知ですか?

 

梅干の歌

二月・三月花ざかり

  鶯(うぐいす) 鳴(な)いた春の日の

  楽しい時も夢のうち

五月・六月実が成(な)れば

  枝からふるい落とされ

  近所の町へ持ち出され

何(なん)升(しょう)何(なん)合(ごう) 量(はか)り売り

  もとよりすっぱいこの私

  塩に漬(つ)かってからくなり

  シソに染まって赤くなり

 七月・八月暑いころ

  三日三晩の土(ど)用(よう)干(ぼ)し

  思えば辛いことばかり

  それでも世のため人のため

  しわは寄っても若い気で

  小さい君(きみ)等(ら)の仲間入り

   運動会にもついてゆく

  まして戦(いくさ)のその時に

  なくてはならないこの私

九月・十月秋の日々

  山はもみじやかえでが色づいて

  里の庭(にわ)々(にわ)秋の声

 ふたたび仲間は

   おにぎりやシソに

    巻かれて旅に出る

   わたしはさびしく樽(たる)の中

 十一月・十二この月に

  山には雪がちらちらと

  里には木枯(こが)らし吹き荒れて

 庭ではペッタンペッタン餅をつき

   樽の中ではブルブルと

   私はふるえて年を越し

正月元旦年明けて

  書き初め 羽根つき コマまわし

  家で家族が笑顔で雑煮(ぞうに)たべ

 梅のがふくらんで

  花の香りを待ちながら

  私は樽の中より おめでとう

 

この歌はわらべ歌として明治の末に

尋常小学校の国語教科書に記載されたんだそうです…

 

登呂遺跡を発掘調査した考古学者の樋口清之氏は、著書「梅干と日本刀」の中で、これまで非科学的だとか、欧米に比べて劣っていると思われてきた日本の昔ながらの習慣が、実はこの国の気候や風土に適していること、しかも科学的で、合理的であることを指摘しています。

 

食文化もその一つで、西洋では「甘い」「すっぱい」「塩辛い」「辛い」の四つ味覚ですが、中国ではこれに「苦い」が加わり五つの味、日本ではそれに「うまみ」が加わって、六つの味が味覚の基本になっています。

日本の主食はお米。栄養学的にいえば、お米よりもヒエや粟の方が栄養があり合理的な食品なのですが、それでもなぜ日本人がお米を選んだかというと、穀物の中でいちばんグルテンと糖分を含んでいて「うまい」からなのだとか。

 

玄米の状態だとビタミンも多く、腐りにくくていいのですが、日本人はうまみを追求し、半つき米を選びました。

ところが、半つき米を蒸すと、空気中の糀(こうじ)菌(きん)と結びついて、腐りやすくなります。それを防ぐために発明されたのが「握り飯」「おにぎり」でした。 空気に触れる外側に発酵作用を止める塩や味噌をつけたり、焼いて表面を炭化したりする方法を編み出します。

一方で、お米は食べるとデンプン質が胃ですぐに糖化する酸性食品であり、この点だけが大きなデメリットでした。

そこでまたまた梅干です。梅干しが一つ入った日の丸弁当は、お米の酸性を中和して、お米のカロリーの吸収を促してくれるという昔の人の知恵だったのです。

梅と子だくさん?

 

「毎日」とか「毎年」などという時の「毎」と言う字は、もともと成熟した女性を描いた象形文字なんだそうです。

「髪飾りをつけて結髪する婦人の象形」

でつねに女性は髪の手入れが必要な事から「つねに」を意味する「毎」という漢字が成り立ちました。

 ※「每」は「毎」の旧字です。

昔は、健康な女性は、毎年のように次々と子供を生みました。

 このように、同じ物事が後から後から生じるときに「毎日」とか「毎年」などといいます。

つまり「毎」は「次々と生み出す」という意味があるのです。

梅は毎年のように実を結びます。

だから「木」+「毎」=「梅」

妊娠中の女性が、酸っぱいものを欲しがって梅干しを食べることが昔からの風習となっていたのも、酸っぱい梅が女性の出産を助け、子孫を繁栄させるめでたい木だからなのでしょう。

 日本語の「うめ」は、中国で梅を「mei」 と発音、mのところに力を入れ「ンメ」というように発音したのが「うめ」という言葉になったと言われています。

そうしてみると、「梅」には、子を「産(う)め」…と言う意味もあったのかしら?

 そういえば「水(さんずい)」に「毎」をつけると「海」と言う字になります。

「海」は生命の母です。

「海」からいろいろな「いのち」が生まれて来たわけです。

だから…、

「海」はいのちを

「産(う)み」出したから「うみ」なのかしら?


今後の行事マスクをお持ちください

日/曜日 時間 内容 備考
2021年(令和3年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
2022/1/9 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
11月 12日(金) 午後1時 開基・中興法要 法話:戸松 憲仁 住職
12月 9日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
12日(日) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2022年(令和4年)
1月 12日(水) 午後1時 修正会 法話:堀田 護 師
24日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2月 11日(金) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(土) 午前9時半/午後1時 報恩講 法話:亀井 鉱 師
13日(日) 午前9時半/午後1時 報恩講  
24日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
3月 12日(土) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師
28日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
4月 12日(火) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
5月 12日(木) 午後1時 定例・奉賛会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(日) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(月) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(火) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(金) 午後1時 定例・奉賛会 法話:青木 馨 師
13日(土) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(日) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(月) 午後1時 定例・奉賛会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(水) 午前10時 永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉