昔から「門徒もの知らず」ということを言われてきました。

「門徒」というのは、他でもない私たち「真宗門徒」を指します。

つまり、真宗門徒というのは、

「もの」を知らない…というのです。

 

ちょっと待ってください!

失礼な!

真宗門徒が「もの」を知らないなんて!そんなこといわれる筋合いはない!

門徒の中にも「ものしり」の人は大勢います。と反発したくなりますが、ちょっと考えてみてください。

 

この「ものしり」という言葉、文字のごとく「もの」「知っている」人のことですが、この「ものしり」とか「もの知らず」とかの「もの」というのは、いったい何を指すのでしょうか?

 

「もの」といっても、いろんな「もの」があります…

たとえば

のように形のある「もの」とか人物・のように生きている「もの」とか、慌て・愚かとか、その人の特徴を表す「もの」それから、そういう「もの」とは少し異なった「もの」

たとえば…宮崎駿監督のアニメ映画

「もののけ姫」「もののけ」とか

「ものいみ」「つきもの」というような

何か得体のしれぬ「もの」

わけのわからぬ「もの」

この世のものではない「もの」

「鬼」と書いて「もの」と読ませました。

こういう鬼(もの)をひっくるめて知っていることを「ものしり」と呼んできたわけです。

 

因みに、歴史の教科書に出てきた物部(もののべ)氏」というのは、朝廷を守った豪族たちですが、元々は「もののけ」と通信できる(「もののけ」にものを述べることができた・会話ができた)、いわゆる「霊媒師」とか「イタコ」のような存在で、「魂振り」とか「魂鎮め」ということを仕事とする祈祷集団だったようです。

 

それがそのうち「もののけ」を退治する「もののふ=武士」になっていくと言うわけなんです。

 

それでもって、得体のしれぬ、この世のものでない「もののけ」になってしまった人には、「もののけ」になるだけの理由があったわけです。

…かくかくしかじかの理由で、

こんなことになってしまいましたというような経緯(いきさつ)です。それを語ったものが「ものがたり」というわけです。

 

このように、一つの言葉からいろんな言葉が生まれてきたわけです。

日本語と言うのは面白いですね。

だから昔から「勉強のできる人」とか「学者」とか「知識人」のことを「ものしり」とは、呼んでこなかったん

ですね。

「知識」「教養」は、ともかくも、「もののけ」とか「ものいみ」についてよく知っている人を「ものしり」と呼んできたわけです。

 

因みに「もののけ」「け」とは

「気」・()=(き)

「氣」とは、ご飯を炊いた時に立ち上る蒸気のようなもの(気配(けはい))だそうです。

だから「ものしり」というのは、

この世のものでない、姿かたちもはっきりしない湯気(ゆげ)や蒸気のような「もの」の気配を感ずることの出来る人。

 わかりやすく言えば「霊感」のある人というようなことでしょうか。

 

だから「門徒もの知らず」と言うのは、真宗門徒は「霊感」がない。「もののけ」についてよくわかっていないのだと、真宗門徒を嘲笑する言葉として使われてきたわけです。

が、しかし真宗門徒の側からすれば、真宗門徒というのは、身に起こってきた出来事を「もののけ」「つきもの」のせいにせず、また、悪いことが起らぬようにと「ものいみ」(吉凶を占うこと)もしません。

そういう迷信や俗習にまどわされず、都合のいいことも悪いこともすべては、「ご縁」でしたと受け止めていくのが真宗門徒の信条です。

だから「門徒もの知らず」といわれることをむしろ誇りにしてきました。

 

現代でも、おかしな物忌みの習慣があります。

例えば、いろんな場面で「4」や「9」という数字を嫌う人が結構いるようです。(死)や(苦)を連想させるからというわけですが、そんなこといったら四国や九州に住む人はどうすりゃいいの?

 

日を選ぶ人もいます。でも、大安に結婚式をしても離婚する夫婦はいます。

友引を避けて葬儀をしても、この世に生まれた限りは、必ず死んでいくのです。

いつ死ぬか、どう死ぬかは、「ご縁次第」なのです。別に亡くなった人が引っ張っていくわけではありません。そういう考え方は亡くなられた人に失礼です。

まだ他にもいろんな「ものいみ」があります。

焼場へ行く際、行きと帰りの道を変えたり、出棺の際にお茶碗を割ったり、棺を回して方向をわからなくしようとしたり、清めの塩を使ったり…

こういうのは、みんな亡き人を穢れた「もの」、不浄の「もの」と見て、戻って来ぬようにというわけです。

まったく失礼な!

 そういえば先日、信楽に行きましたら、名産品のタヌキの置物とフクロウの置物もたくさん売っていました。

タヌキ「他を抜く」ということで商売繁盛フクロウ「不・苦労」つまり苦労しないですむようにだって…

そんなの置こうが置くまいが、苦労せにゃならん時は、苦労せにゃならんのです。苦労する時が来たら、苦労してまいります。というのが真宗門徒なのです。


今後の行事マスクをお持ちください

日/曜日 時間 内容 備考
2021年(令和3年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
2022/1/9 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
11月 12日(金) 午後1時 開基・中興法要 法話:戸松 憲仁 住職
12月 9日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
12日(日) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2022年(令和4年)
1月 12日(水) 午後1時 修正会 法話:堀田 護 師
24日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2月 11日(金) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(土) 午前9時半/午後1時 報恩講 法話:亀井 鉱 師
13日(日) 午前9時半/午後1時 報恩講  
24日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
3月 12日(土) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師
28日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
4月 12日(火) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
5月 12日(木) 午後1時 定例・奉賛会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(日) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(月) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(火) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(金) 午後1時 定例・奉賛会 法話:青木 馨 師
13日(土) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(日) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(月) 午後1時 定例・奉賛会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(水) 午前10時 永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉