疲(つか)れたら、おびえたら

思いきり声を出せ。

産声(うぶごえ)の復習(ふくしゅう)だ。

もりもり元気になる。

       むのたけじ 100歳

 

『100歳のジャーナリストからきみへ』汐文社

赤ちゃんは、産声をあげて生まれてきます。

この世に誕生したばかりなのに、

全身で

「自分はここにいるよ」

と主張するような、力いっぱいの泣き声です。

 

最近、君は大きな声を出しましたか?

 赤ちゃんのときには誰の迷惑も考えず、大きな声をあげて泣いていたのに、

成長するにつれて泣くことは少なくなります。

「静かにしなさい」

「迷惑をかけてはいけません」と、

大人に怒られたり、人の目が気になったりして、がまんすることを覚えるからです。

それは、当たり前の成長のステップです。

 

しかし、ときには大きな声を出してみると、すっきりして元気になるものですよ。

とくに疲れているときや、心が縮こまっているとき、

君のエネルギーは不足しています。

そんなときこそ、

(…大声を出してもよい場所で) 

丹田(おへその下)に力を込めて、思いきり声を出してごらんなさい。

産声をあげたときのように、生きるためのエネルギーが、体の奥からわいてきますよ。

 

【住職のひと言】

 真宗の勤行(お勤め)は、大きな声で腹の底から声を出すことが基本です。

なんで、そんなに大きな声でお勤めをするのか?と言いますと…

仏教の究極である「涅槃」の境地を味わうためです。

「涅槃」「寂静」といって静かなる

境地、穏やかな世界のことです。

今まで、メラメラと燃え盛っていた

煩悩の炎に苦しみもがいておったのが、炎が燃え尽きて、静かになることです。

 

大きな声でお勤めをして、その最後に「往生安楽国…チーン・チーン・チーン」とお勤めが終わったその時に「ふぅー やれやれ」となります。

「やるだけのことはやった!」という達成感と安堵感があります。

それが「涅槃の境地」に似ているというわけです。ですから皆さんも、一度大きな声でお勤めをしてみて下さい。

終わった後に「涅槃寂静」に似た境地が味わえますよ。

 


今後の行事

日/曜日 時間 内容 備考
2024年(令和6年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
1月 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
10月 12日(土) 午前10時 秋の永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉
24日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
11月 12日(火) 午後1時 開基・中興法要・相続講 法話:未定
12月 12日(木) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
10日(火) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2025年(令和7年)
1月 12日(日) 午後1時 修正会 奉讃会 法話:堀田 護 師
20日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2月 11日(火) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(水) 午後1時 報恩講 法話:安藤 伝融 師
13日(木) 午後1時 報恩講 法話:堀田 護 師
3月 12日(水) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師
4月 12日(土) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
5月 12日(月) 午後1時 定例・奉賛会・宗祖誕生会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(木) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(土) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(日) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(火) 午後1時 盂蘭盆会 法話:青木 馨 師
13日(水) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(木) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(金) 午後1時 彼岸会 法話:梛野 明仁 師