Don(ドン),t(ト) sleep(スリープ) through(スルー) life(ライフ)!
皆さんも多分ご存じ、NHKテレビの
「チコちゃんに叱られる」
5才の女の子
チコちゃんが
問いかける
素朴な疑問に
大人が答えられないと、
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
と大人が子供に
叱られるという人気番組です。
そして、この番組のサブタイトルが
Don(ドン),t(ト) sleep(スリープ) through(スルー) life(ライフ)!
直訳すると
「人生を寝たまま過ごすな!」です。
何も考えずに、ボーッと生きている
大人たちに5歳児のチコちゃんが
「寝てる場合じゃない!」と
頭から煙をあげて叱るんです。
因みに、福万寺には、猫が3匹います。
名前を「レイ」と「ノラ」と「ラミ」といいます。3匹とも本当によく寝ます。
一日の大半は、寝て過ごしています。
私(住職)は時々猫に話しかけます。
「お前は、寝るために
この世に生まれてきたのか?」
「せっかく与えられた一生涯を
寝てばっかりで過ごしては、
もったいないとは思わんか?」
「猫は猫なりの
生きがいとか
夢とか希望とか
あるんじゃないのか?」
もちろん猫はニャン(・・・)ともいいません。
でも、そう言われてみれば…私も
目をあけて、暮らしてはいるけれど、
目をつぶっているようなものかも
しれません…
チコちゃんの言う通りボーッと暮らして「ものを問う」とか「疑問を持つ」ということがだんだんなくなっているように思います。
仏教の祖師たち云わく…
「本当の愚か者は
「何にもわからない人」ではなく、
「何でもわかっているつもりの人」です。
本当に賢い人は
「何にもわかっていない自分に
気づいている人」なのです。
だから、つねに謙虚なんです。
決して威張らない。
また他人の話を聞く力のある人です。
学び続けていく気力のある人です。」と
本当に、いくつになっても、わからないことだらけです…
なんで人は死ぬんだろう?
死んだらどうなるんだろう?
必ず死んでいく「いのち」を
人は、なんで生きるんだろう?
死ぬってどういうことなんだろう?
逆に生きるってどういうこと?
私たちは、もうじき、どんなに頑張っても、どうしてみようもない「自分の死」
という問題に直面します。
現代人は、身の回りから老・病・死を遠ざけ、目の届かない所へおいて、なるべく考えないようにしているようです。
年を取ったら老人ホーム
病気になったら病院へ
死んだら家族葬
なるべく若者に老・病・死を見せぬように、考えさせないように教育しているようにさえ思えます。
だからおおかたの現代人は、
「死」を他人事としてとらえて、
自分の「死」を問いません。
「死」を問うことがないということは、
「生きる」ということも問わないということなのだと思います。
身近な人の「死」に際して、どのように心の準備をして、どのように気持ちに区切りをつけて立ち直っていくのかを経験する機会が著しく減っています。
私たちは、周りの人の「死」を見ることで、自分の「死」に備えるのです。
ある女優さんの言葉…
「やがては死ぬんだろうけど、家族や
友人と少しでも長い間過ごしたいから、
健康に気を付けてアンチ・エイジング年齢なんか忘れて若さを保ちたい。
自分が老いて死んでいくなんて
いうことを考えたくない!」
…そりゃね、わからなくはないけれど、考えたくなくても、やがてその日は
やって来るのです。
あるヤクザの言葉…
「たった一度の人生ならば
うまいもん喰って、好きな酒飲んで
大きな顔して、面白おかしく、
太く短く生きたい。」
…まあ、こういうのも一つの考え方なんでしょうが…
ところで
幸せの国といわれる「ブータン」は、仏教国で、今でも、人々は、輪廻転生
つまり生まれ変わりを信じています。
「いのちはこの世だけではないんだよ。
次の世も、その次の世もあるんだから、そんなにあくせくすることはないよ。」
という感じで、みんな穏やかな顔をして微笑んでいらっしゃいます。
なにか、うらやましい感じがするのは、私だけでしょうか。
現代人の多くは、死んだらしまい。
と考えているようですが、
『仏説阿弥陀経』の中に「倶会一処」ということが説かれます。
「共に一つの処で会いましょう」
ということで、これはお浄土のことです。
つまり、亡くなった人と、もう一度
出会ってゆく場所がお浄土なんだというわけです。
「非科学的だ?…」
…そりゃ確かに死んだ後のことは、
誰にもわかりません。
…でも、再会する場所があるっていいなぁと思いませんか?
あの人ともう一度出会えるならば、
ちょっと楽しみというか、それに死をそんなに恐れることもなくなるし、
「あの人にもう一度会った時のために恥ずかしくない生き方をしておこう」
と逆に生きる張り合いにもなかもしれません。
月 | 日/曜日 | 時間 | 内容 | 備考 |
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2024年(令和6年) | ||||
毎月 | 第1(日) | 午前6時半 | おはよう講座 | 毎月 第1 日曜日 1月 第2 日曜日 |
中止第3(木) | 午前10時~午後3時半 | 福遊会 | 毎月 第3 木曜日 | |
10月 | 12日(土) | 午前10時 | 秋の永代経 | 法話:戸松 憲仁 住職 |
午後1時 | 前住職ご命日 | 落語:三遊亭兼好 俗曲:桧山うめ吉 |
||
24日(木) | 午前10時/午後7時半 | 親鸞教室 | ||
11月 | 12日(火) | 午後1時 | 開基・中興法要・相続講 | 法話:未定 |
12月 | 12日(木) | 午後1時 | 成道会(お釈迦様の命日) | 法話:織田 慶雄 師 |
10日(火) | 午前10時/午後7時半 | 親鸞教室 | ||
2025年(令和7年) | ||||
1月 | 12日(日) | 午後1時 | 修正会 奉讃会 | 法話:堀田 護 師 |
20日(月) | 午前10時/午後7時半 | 親鸞教室 | ||
2月 | 11日(火) | 午後2時 | こどもほうおんこう「人形劇」 | とんがらし |
12日(水) | 午後1時 | 報恩講 | 法話:安藤 伝融 師 | |
13日(木) | 午後1時 | 報恩講 | 法話:堀田 護 師 | |
3月 | 12日(水) | 午後1時 | 聖徳 太子会 奉讃会 | 法話:伊奈 祐諦 師 |
4月 | 12日(土) | 午後1時 | 永代経・蓮如忌 | 法話:小谷香示 師 |
5月 | 12日(月) | 午後1時 | 定例・奉賛会・宗祖誕生会 | 法話:戸田 恵信 師 |
6月 | 12日(木) | 午後1時 | 前々住職御命日 | 法話:戸田 栄信 師 |
7月 | 11日(土) | 午後1時 | お盆会 | 法話:戸松 憲仁 住職 |
12日(日) | 午後1時 | お盆会 | 法話:藤井 義尚 師 | |
8月 | 12日(火) | 午後1時 | 盂蘭盆会 | 法話:青木 馨 師 |
13日(水) | 午後7時 | 納骨堂 お盆会 | 寺内勤め | |
14日(木) | 午後7時 | 納骨堂 お盆会 | 寺内勤め | |
9月 | 12日(金) | 午後1時 | 彼岸会 | 法話:梛野 明仁 師 |