今日の宿題は つらかった

今までで いちばんつらい宿題だった

一行書いては なみだがあふれた

一行書いては なみだが流れた

 

「宿題は、お母さんの詩です」

先生は そう言ってから

「良子さん」

と私を呼ばれた。

 

「つらい宿題だとおもうけど 

がんばって書いてきてね

 お母さんの思い出と

しっかり向き合ってみて」

 

「お母さん」と 

一行書いたら

お母さんの笑った顔が浮かんだ

 

「お母さん」と

もう一行書いたら

ピンクのブラウスのお母さんが見えた

 

「お母さん」と

言ってみたら

「りょうこちゃん」と

お母さんの声がした

 

「お母さん」と

 もういちど言ってみたけれど

 もう 何も 聞こえなかった

 

 がんばって がんばって 

書いたけれど

お母さんの詩は できなかった

 

一行書いては なみだがあふれた

一行読んでは なみだが流れた

 

今日の宿題は つらかった

今までで いちばんつらい宿題だった

 

でも

「お母さん」 と 

いっぱい書いて 

お母さんに会えた

 

「お母さん」と 

いっぱい呼んで 

お母さんと話せた

 

 

宿題をしていた間

私にも 

お母さんがいた

 

 

死は終わりではない

 

私も寺の住職として、多くの人の死と、その家族や周囲の人たちに会ってきました。予期せぬ別れであったり、つらい別れにも出会ってきました。それらの経験から私が学び、感じてきたことは、

「死んだら終わりではない」ということ

 

あるご婦人が連れ合いを亡くし、いま家にひとりぼっちで暮らしています。

お仏壇に向かって、今日あったこと、うれしかったことも悲しかったことも、話しかけるそうです。

話しかけても決して返事がもどってくるわけではありません。

それでも、いつでも、ずっと黙って聞いてくれているのです。きっと、そのことで、どんなに日々支えられていることかと想像します。

 

「いのち」を精いっぱい生きていくためには、時には亡き人に出会える「ところ」「とき」が必要なのです。

 

私たちは、「死んだらしまい」と、

どこかで思っていますが、そうではありません。姿かたちはなくとも、「有る」ものがあるのです。


今後の行事

日/曜日 時間 内容 備考
2024年(令和6年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
1月 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
1月 12日(金) 午後1時 修正会 奉讃会 法話:堀田 護 師
25日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
2月 11日(日) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(月) 午後1時 報恩講 法話:安藤 伝融 師
13日(火) 午後1時 報恩講 法話:堀田 護 師
22日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
3月 12日(火) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師
27日(木) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
4月 12日(金) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
5月 12日(日) 午後1時 定例・奉賛会・宗祖誕生会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(水) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(木) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(金) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(月) 午後1時 盂蘭盆会 法話:青木 馨 師
13日(火) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(水) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(木) 午後1時 彼岸会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(土) 午前10時 秋の永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉
11月 12日(火) 午後1時 開基・中興法要・相続講 法話:未定
12月 12日(木) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2025年(令和7年)