オヂイサンハ イナカニ 

ヒトリボツチデ 

クラシテ ヰマシタ。

ダンダン ミミガ トホクナツタノデ、ミヤコニ ヰル ムスコノ トコロヘ、

「ミミガ トホク ナツタカラ、

ヨク キコエル キカイヲ 

カツテ オクツテクレ。」

ト イツテ ヤリマシタ。

 

 ムスコハ、イロイロ サガシタガ、

アマリ ヨイ キカイガ ナイノデ、

ラツパヲ カツテ、

「コレヲ サカサマニ シテ 

ミミニ ツケテ、ラツパノ シリカラ 

キキナサイ。」

ト イツテ ヤリマシタ。

 

 オヂイサンハ、ソノ ラツパヲ 

ヨロコンデ ツカツテ ヰマシタガ、

ミミハ ドンドン トホク ナツテ、

トウトウ ツンボニ ナリマシタ。

ソレデ オヂイサンハ、

「アノ ラツパデハ キコエナク 

ナツタカラ、モツト ヨク キコエルノヲ オクツテ クレ。」

ト ムスコニ テガミヲ ヤリマシタ。

ムスコハ イロイロ カンガヘテカラ、

マタ マエノ ラツパト オナジ 

ラツパヲ オクツテ、

「コノ ラツパヲ ミミニ ツケルト ワタシノ コヱガ キコエマス。」

ト イツテ ヤリマシタ。

オヂイサンハ、ソノ ラツパヲ 

ミミニ アテテ ミマシタ。

ソシテ、

「アア キコエル キコエル、

ナツカシイ ムスコノ コヱガ 

キコエル。」

ト イツテ ヨロコビマシタ。

ケレド ソレハ、オヂイサンノ 

ミミガ キイタノデハ アリマセン、

ココロガ キイタノデス。

 

聞くと聴く

 

『広辞苑』(岩波書店)によりますと…

一般的には「聞」を使い、注意深く耳を傾ける場合に「聴」を使うのだそうです。

また、『日本国語大辞典』(小学館)によりますと…

【聞】は、音を耳で感じ取る。自然に耳に入ってくる。聞いて知る。

【聴】は、聞こうとして聞く。注意してよく聞くという意味だそうです。

真宗では、教えを聞くときに「聴聞(ちょうもん)」という言葉を使います。お念仏の教えは、聞きなれないと、なかなか聞きにくい教えです。何を言わんとしているのか、さっぱりわかりません。

 しかし、注意してくり返し、くり返し聴くと…だんだん仏さまのお心が自然と聞こえてくるのです。

「私にまかせよ」「南無せよ」

「必ずお前を救いとるぞ」…という理屈を超えた仏さまの願いが聞こえてくるのです。

 蓮如上人は仰います…

「いたりてかたきは、石なり。

至りてやわらかなるは、水なり。

水、よく石をうがつ。

「心源、もし徹しなば、菩提の覚道、

何事か成ぜざらん」といえる古き詞あり。いかに不信なりとも、聴聞を心に入れて申さば、御慈悲にて候うあいだ、信をうべきなり。ただ、仏法は、聴聞にきわまることなりと云々」

『蓮如上人御一代記聞書』

 

やわらかなる水が硬い石に穴をあけるように、くり返し、くり返し聴聞するならば、信心を得ることができるのです。

仏法は聴聞こそ大切なのです。…と。


今後の行事

日/曜日 時間 内容 備考
2024年(令和6年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
1月 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
4月 12日(金) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
30日(火) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
5月 12日(日) 午後1時 定例・奉賛会・宗祖誕生会 法話:戸田 恵信 師
6月 12日(水) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
7月 11日(木) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(金) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
8月 12日(月) 午後1時 盂蘭盆会 法話:青木 馨 師
13日(火) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(水) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(木) 午後1時 彼岸会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(土) 午前10時 秋の永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉
11月 12日(火) 午後1時 開基・中興法要・相続講 法話:未定
12月 12日(木) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2025年(令和7年)
1月 12日(日) 午後1時 修正会 奉讃会 法話:堀田 護 師
2月 11日(火) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(水) 午後1時 報恩講 法話:安藤 伝融 師
13日(木) 午後1時 報恩講 法話:堀田 護 師
3月 12日(水) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師