梅雨入り宣言をしたら、ちっとも雨の降らない今日この頃。水不足が心配!

でも、雨の日より、晴れの方がいいですよね。旅行やスポーツの時は雨が降ると怒れちゃいますよね…

 

こどもの頃、めちゃくちゃ楽しみにしていた阪神・中日戦が雨で中止になって、

招待券をビリビリに破いて、ひっくりかえって、足をバタバタやって、悔しがっている私に、おばあさんが

 

「雨の日はなあ、草や木や花たちのごはんの時間だがや。考えてみれ、ほらぁ、草花は雨がなくちゃ生きていけーへん、草たちは、水が欲しくっても、動けーへんし、しゃべれーへん。黙って、じーっと雨が降るのを待っとるだがん。いじらしいだらぁ。だからしょうがないがん」

って言いました。

私は「雨は草花のごはんかぁ……」

「なるほど、そりゃそうだ。草や花たちもごはんを食べなきゃ生きていけんわな。」…と妙に納得しました。今でも雨の日になると思い出します。

 

この言葉は雨だけでなく、いろんな出来事の受け止め方を変えてくれました。

私にとって嫌な事、都合の悪いことも、実は、なくてはならない大事な事だったり、別の人にとっては、ありがたいことだったりするんだなあ。…と。

自分の見方が正しい、自分の考え方が正しいと思い込むのはおかしいぞ…と。

 

私たちの目は「足りないもの」がよく見える目です。「あれが足らん、これが足らん。あれがあれば、これがあれば…」と…、

 

また逆に「なくなっていくもの」がやたら大事に見える目をしています。…若さ、健康、いのち、蒸気機関車…

 

「足りないもの」や「なくなっていくもの」にとらわれている私たちに、仏様は

「今に満足する道があるぞ!」と

気づかせようとしているのです。

 

よくよく考えてみれば、私たちは、どうも自分の求めているものがわからないのではないでしょうか。だから、いろんなものを次から次へと手当たり次第に求めていく。

求めて、手に入れて、幸せになったかと言えば、手に入れてしまえば、すっかり、熱は冷めて、

「私が本当に欲しかったのは、こんなものではなかった」と次に移る。

あれも違うこれも違う。と…

 

求めているものがわからないから

「それらしいもの」で安心しようとする。

満たされない私を持てあましているんでしょうね。

でも、そう感じるのは駄目なことではなくて、むしろ仏様の世界への入り口なのです。自分が本当に求めているものって何でしょう?そういうことを問うのが仏教なんです。

 

仏教の教えは

ないものねだりから、あるもの探しへ。

そこに気が付けば…

いろんなものが、あるあるあるある…


今後の行事

日/曜日 時間 内容 備考
2024年(令和6年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
1月 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
4月 12日(金) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
30日(火) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
5月 12日(日) 午後1時 定例・奉賛会・宗祖誕生会 法話:戸田 恵信 師
27日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
6月 12日(水) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
21日(金) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
7月 11日(木) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(金) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
29日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
8月 12日(月) 午後1時 盂蘭盆会 法話:青木 馨 師
13日(火) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(水) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(木) 午後1時 彼岸会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(土) 午前10時 秋の永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉
11月 12日(火) 午後1時 開基・中興法要・相続講 法話:未定
12月 12日(木) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2025年(令和7年)
1月 12日(日) 午後1時 修正会 奉讃会 法話:堀田 護 師
2月 11日(火) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(水) 午後1時 報恩講 法話:安藤 伝融 師
13日(木) 午後1時 報恩講 法話:堀田 護 師
3月 12日(水) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師