作詞:北原白秋 

作曲:弘田龍太郎

 

雨がふります 雨がふる

 遊びにゆきたし 傘はなし

 紅(べに)緒(お)の木(かっ)履(こ)も緒(お)が切れた

 

雨がふります 雨がふる

 いやでもお家で 遊びましょう

 千代紙(ちよがみ)おりましょう たたみましょう

 

雨がふります 雨がふる

 けんけん小(こ)雉(き)子(じ)が 今啼(な)いた

 小雉子も寒かろ 寂しかろ

 

雨がふります 雨がふる

 お人形寝かせど まだ止まぬ

 お線香花火も みな焚(た)いた

 

雨がふります 雨がふる

 昼もふるふる 夜もふる

 雨がふります 雨がふる

 

この歌詞にある「木(かっ)履(こ)」というのは、何かしらと思って調べてみると、

これは通常「もくり」とか「ぼくり」と読み、「草履(ぞうり)」に対する言葉で

「木でできた履物(はきもの)」のこと、

早い話が「下駄(げた)」のことでした。

「下駄」なら「下駄」と言えばいい!

と思いましたが…

♪紅(べに)緒(お)のゲタも緒(お)が切れた…

では、やはり情緒というものがありませんね。

下駄を履いて歩くと、

「カッコ・カッコ」と

いう音がするから、

小さな子どもたちが

「ゲタ」のことを

「カッコ」と呼んで

いたらしい。

着物のことを「おべべ」

というようなものですかね…

 

梅雨時の長雨で、外に遊びに行けない子どものやるせない気持ちがよく出ていますね。

サトウハチロウさんの

「明治の音」という題の文章に

 

「…どの町にも、しっとりとした落ちつきがあった。雑音などというおかしなものがなかった。だから、もの売りの声や、笛や、音が、そのまま、すなおな響きで、伝わってきた」

「雨が降る。

 雨が降れば傘だ。

 その傘に雨の音がする。

 こうもり傘は布の傘。

 こいつはあんまり音がしない。

 布が雨をすいこむからだ。

 

 番傘、蛇の目、奴蛇の目。

 竹と紙の傘だ。

 雨の音は、番傘がいちばん大きい。

 蛇の目がいちばん小さい。 

 

 雨の音を髪の毛に、

しみこませながら、

よくお使いにいった。

 昔の音は、

よく話しかけて

くれたような気がする」

 

   こうしてみると雨もなかなかいいものですね。


今後の行事

日/曜日 時間 内容 備考
2024年(令和6年)
毎月 第1(日) 午前6時半 おはよう講座 毎月 第1 日曜日
1月 第2 日曜日
中止第3(木) 午前10時~午後3時半 福遊会 毎月 第3 木曜日
4月 12日(金) 午後1時 永代経・蓮如忌 法話:小谷香示 師
30日(火) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
5月 12日(日) 午後1時 定例・奉賛会・宗祖誕生会 法話:戸田 恵信 師
27日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
6月 12日(水) 午後1時 前々住職御命日 法話:戸田 栄信 師
21日(金) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
7月 11日(木) 午後1時 お盆会 法話:戸松 憲仁 住職
12日(金) 午後1時 お盆会 法話:藤井 義尚 師
29日(月) 午前10時/午後7時半 親鸞教室  
8月 12日(月) 午後1時 盂蘭盆会 法話:青木 馨 師
13日(火) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
14日(水) 午後7時 納骨堂 お盆会 寺内勤め
9月 12日(木) 午後1時 彼岸会 法話:梛野 明仁 師
10月 12日(土) 午前10時 秋の永代経 法話:戸松 憲仁 住職
午後1時 前住職ご命日 落語:三遊亭兼好
俗曲:桧山うめ吉
11月 12日(火) 午後1時 開基・中興法要・相続講 法話:未定
12月 12日(木) 午後1時 成道会(お釈迦様の命日) 法話:織田 慶雄 師
2025年(令和7年)
1月 12日(日) 午後1時 修正会 奉讃会 法話:堀田 護 師
2月 11日(火) 午後2時 こどもほうおんこう「人形劇」 とんがらし
12日(水) 午後1時 報恩講 法話:安藤 伝融 師
13日(木) 午後1時 報恩講 法話:堀田 護 師
3月 12日(水) 午後1時 聖徳 太子会 奉讃会 法話:伊奈 祐諦 師